活動報告

2022年02月例会 マーケティング関連支援ツールとその使用法について

今回の研究会は、「まん延防止等重点措置」の実施期間中ということで、ZOOMにて開催しました。天野先生よりマーケティング関連支援ツールを数種類紹介いただき、その実務での活用方法を説明いただきました。企業支援において基本的な姿勢や、支援内容についての支援先に理解などの診断士としての在り方についても学ぶことができました。

1.ビジネスモデルの検討…ビジネスモデルキャンバス

ビジネスモデルキャンバスは提供価値や顧客、チャネル、コスト、収益などの9つの項目から、ビジネスモデルをまとめるために使うフレームワーク。 ビジネスの全体像を俯瞰しやすく、各項目の整合性が確認しやすいということから、現状確認や認識の共有化に使いやすい。他にも競合分析ツールとしても利用できる。

2.SDGsへの対応状況…SDGs取組みチェックリスト及びSDGsの取組みまとめレポート

企業の経営状況がSDGsにどれくらい対応しているのか、対応できていない項目は何なのかをチェックリストを使用して確認する。取り組みまとめレポートを使用し、既に実施している取り組みの他、こらから行うべき取り組みを抽出していく。取り組みまとめレポートは、新規事業コンセプト立案時にも使用できる。

3.競争力の確認…営業・マーケティング診断

商品(サービス)力・ブランド力・販売力・プロモーション力の4つの視点から競争力をチェックし、強化ポイントを特定する。経営者と社員、創業者と後継者等、同じ質問に対して回答や評価が異なる場合があり、診断時に現状認識の差異を明らかにするため使用することもある。

4.コミュニケーション活動の効率化…ブランディング検討シート

“ブランディングとは、経営者・従業員、取引先や地域等の関係者全員がその企業・サービスに対して共通認識を持つために『旗』を立てること”と定義付けている。旗を決め、旗を立てる集約点としてのBRAND SLOGANを決定するまで、関係者のワーク及びインタビューを主体に検討プロセスを組み立てている。

5.営業・販売活動の実践可能なレベルまでの分解…販売方針策定シート

企業規模に関わらず営業現場において予算と実績が乖離するケースは多い。原因の多くは、営業方針・営業予算の達成イメージの具体化ができておらず、営業担当者の活動内容・活動量の規定が不十分なためである。当フレームワークは、営業方針・営業予算達成時の状況を各項目に分解し、達成イメージを明確にすることを目的としている。

6. 効率的な営業活動の推進…BtoB営業方針検討シート

BtoB営業は、関与者が多い・検討期間も長い・継続取引が前提などの特徴がある。課題解決取引であるBtoBの営業活動を、顧客ニーズ分析、競合分析、採用理由・不採用理由の集約及び分析から、新規販路の抽出、営業時の訴求点のまとめや効果的な営業支援活動の立案まで、ワーク形式にてまとめていく構成としている。

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