活動報告

2025年10月例会 中小企業のコンサルのポイント

🔹 全体概要

本資料は、現場(主に製造業・サービス業)の診断を行う際に、
・どのような観点で現場を観察・評価するか
・改善点をどのように見抜くか
のヒントを一覧的に整理したもので、チェックリスト的に使える診断ガイドです。


🔸 第1部:工場の診断(1〜10ページ)

目的

工場の「ムダ・ムラ・ムリ」を見抜き、品質・生産性・安全性の改善機会を発見すること。

主な診断ポイント

  1. 5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)
     作業場所・道具・通路・掲示物など、管理レベルの見える化。

  2. 動線・レイアウトの効率性
     人・モノの流れに無駄がないか、搬送距離や滞留時間の観察。

  3. 設備の保全・管理
     機械の清掃状態、点検表の運用、故障対応ルールなど。

  4. 在庫・仕掛品管理
     適正在庫・滞留品・不良在庫の有無。

  5. 品質管理体制
     検査方法、異常時対応、記録・フィードバックの仕組み。

  6. 安全衛生管理
     表示、保護具、危険箇所の明確化。

  7. 標準化・マニュアル化の徹底
     作業手順書、教育訓練、標準作業の遵守度。

  8. 作業者の意識・モチベーション
     改善提案活動、チームワーク、職場の雰囲気。


🔸 第2部:サービス業の診断(11〜17ページ)

目的

顧客満足・リピート率・収益性を高めるための現場観察・運営評価。

主な診断ポイント

  1. 顧客対応の基本動作
     あいさつ・表情・姿勢・声のトーンなど。

  2. 店舗・施設の清潔感・雰囲気
     照明、音楽、香り、掲示物、トイレの状態など。

  3. 業務プロセスの見える化
     受付〜提供〜会計の流れ、滞留や手戻りの発生有無。

  4. スタッフ間の連携・教育
     役割分担、応援体制、情報共有の仕組み。

  5. 顧客満足度向上活動
     クレーム対応、アンケート活用、改善事例の共有。

  6. 販売・提供効率の観察
     ピーク時の動き、オペレーションの柔軟性、待ち時間の管理。

  7. 経営者・管理者の現場関与度
     現場観察の頻度、フィードバック体制、方針の浸透度。


🧭 活用方法

  • 診断士・コンサルタントが現場巡視時のチェックリストとして使用

  • 改善提案・報告書作成時の観点整理ツールとして活用

  • 研修や勉強会での事例ディスカッション素材として利用可能

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