中小企業のロボットの導入について、市場・ロボットの特性・AI・課題・展望などを学びました。
ロボット市場
・ロボット革命
ロボットと言えばヒト型のものを思い浮かべられる方も多いかもしれませんが、経済産業省では、(1)センサー、(2)知能・制御系、(3)駆動系の3つの要素技術を有する、知能化した機械システム(『ロボット政策研究会報告書』平成18年5月、経済産業省)をロボットと定義しています。
例えばどんなロボットがあるかと言えば、製造分野でよく使われている溶接ロボットや組立ロボット、最近、徐々に普及してきた人間の上半身のような双腕型ロボット、医療分野で使われている手術支援ロボットや病院内搬送ロボットなどがあります。
また、介護現場では、介護者の腕や腰の負担を軽減するためのロボット(介護者が装着するものや、ベッドがそのまま車椅子になるものなど)や、被介護者・高齢者の移動を支援するロボットなどが活用されています。
防災・建設・インフラ分野においては、最近よくニュースなどにも登場するドローン(小型無人機)が、土砂災害の際に人が立ち入れない被災地の情報を上空から収集し、救命捜索に活用されているほか、がれきの下からレスキューを行う災害対応ロボットや、老朽化したインフラの点検を行うロボットなどに対する期待も高まっています。
また、農業分野では、自動運転の技術を活かした無人トラクターや田植機のほか、介護と同じく重い荷物を持つためのアシストスーツや除草ロボットなども登場してきました。
*経済産業省 近畿経済産業局ホームページより
・ロボット市場
ロボット市場は、世界中の人で不足を背景に伸びている。ロボット需要国ランキングは、1位:中国、2位:日本、3位:韓国となっている
▲研究会の様子
中小企業がロボットを推進していく上での課題
- ロボット単価が高い
- 多品種少量生産への対応
- システムインテグレーター(SIer:エスアイヤー)の人材不足
- ロボット導入への環境つくい
- サプライチェーンの正常化(コロナ対応)
ロボットフレンドリー
ロボットフレンドリーとは、施設やビル、街にロボットを導入しやすくする仕組みや環境づくりを指し示すもののことである。ロボットが行動しやすい環境を整えることで、ロボットの活動できる領域が増え、より効率的な社会を実現できるということである。
経産省「ロボットフレンドリーな環境」実現目指す取組みで惣菜製造ロボットの実用化開始
その他
ディープラーニング・介護ロボット・ロボット導入に活用できる補助金、について学びました。また、各メンバーの業務上での事例や業界の動向についても情報交換しました。